上州武尊周辺(群馬) 迦葉山(1322.4m) 2020年11月22日日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 10:15 駐車場−−10:23 斜面取付−−10:38 登山道−−10:51 和尚台(胎内潜岩)−−11:15 迦葉山 11:18−−11:34 和尚台(胎内潜岩)−−11:57 駐車場

場所群馬県沼田市
年月日2020年11月22日 日帰り
天候
山行種類ほぼ一般登山
交通手段マイカー
駐車場弥勒寺参拝者兼用駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無登山道を歩けば藪は無い。登山道以外はチャボガヤが多いので少し厄介(葉が痛い)
危険個所の有無岩が多いが危険なレベルではない
山頂の展望南側に少しだけ開ける
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コメント群馬県内では西上州以外で唯一未踏の地形図記載の山。弥勒寺から登山道があるが目立つ長靴姿は恥ずかしいので人混みを避けて寺を迂回した。この付近の植生にしては珍しくチャボガヤが目立ち道が無い場所では少々厄介。中間付近で岩が目立つがあからさまな危険箇所は無い。山頂は三角点より2〜3m高い場所であり、三角点は山頂手前の登山道脇にひっそりとあるので見つけにくい




迦葉山&弥勒寺駐車場 案内図
弥勒寺を避けて西へ。車道は一方通行 この谷間から斜面に取り付く
最初は植林斜面。かなりの傾斜 葉がトゲトゲのチャボガヤ登場
小尾根に乗るとすぐ北側の鞍部で登山道に乗る 熊棚は写真撮影するのが面倒なほど多数存在
熊の木登りの跡 立派な案内標識
登山道は明瞭 大きな倒木。右を迂回する
石仏 胎内潜りの巨大な岩
胎内潜りと山頂は無関係らしいので立ち寄らなかった 登山道は岩の左側基部を巻く
それでも胎内潜り付近は岩っぽい 先行登山者に追いつく
標識1220m付近から見た奥日光方面 檜様の葉はネズコではなくアスナロだった
迦葉山山頂 僅かに南方向が見える
三角点。山頂に無いので発見に手間取った 三角点と山頂の位置関係。登山道脇にあるが目立たない
帰りは駐車場に直接下るために登山道を離れる 南尾根もチャボガヤの藪
尾根を読み間違えて登山道に再合流 最後の最後で登山道を離れて駐車場へ向かう
弥勒寺の東端を掠める 駐車場が見えてきた。人が減るまで待機
この谷を下ってきた 駐車場は弥勒寺参拝者で賑わっていた


・西上州エリアを除いて群馬県内で地形図に山名が記載された山で唯一の未踏峰。登山道があるからという理由で後回しにしていたが、群馬南東部の日本山名事典記載の未踏の山々を登ったついでに雪が来る前に登ってしまうことにした。

・迦葉山は天狗で有名な弥勒寺が起点。お寺まで舗装された車道が通じているし、参拝者&登山者兼用の広い駐車場がある。3連休中日とあって駐車場は賑わっていた。

・思いのほか人出が多く困ったことが。最近はよほど時間がかかる山以外はずっと「長靴登山」を続けており、車の中にももう登山靴は積んでいない。この賑わいの中で登山靴で観光客が多いお寺の中を通過するのはかなり恥ずかしい行動だ。そこで往路、復路ともお寺は迂回して途中から登山道を利用することにした。

・本当は往路から駐車場付近から適当な斜面に取り付きたかったのだが、衆人環視の中を道が無い場所へ入る勇気は無く、舗装道路を西に進んでお寺の西側斜面から取り付くことにした。しかし垂直の法面が続いて斜面になかなか取り付けず、思ったより時間もかかって高度も下げてしまった。

・谷地形で法面が消えたので植林の急斜面に取り付く。足元の土が緩く不安定だがジグザグに上がっていくと自然林に変わると同時に、新潟の低山で遭遇したカヤの一種である「チャボガヤ」に遭遇。ハイマツのように横に寝た低い木だが葉っぱの先端が尖っていて触ると痛い。これが高密度ではないが広範囲を覆っている。できるだけ薄いところを繋いで高度を稼ぐ。

・小尾根に乗ったら目の前に登山道の案内標識が登場。幸いにして周囲は無人。下手に人がいると熊と間違えられる可能性がある。左が山頂方向とのことでトラバースするように進んでから大きな倒木を境にして本格的な登りにかかる。

・やがて目の前に巨大な岩壁が出現。案内標識によると「胎内潜り」で岩の中が胎内潜りらしいが、どうも標識の雰囲気では胎内潜りを抜けて山頂に行けるわけではなく袋小路らしい。先客がいたこともあって往路は割愛して左の山頂を目指す。登山道は巨岩の左側基部を巻いて登っていく。

・岩っぽいのは胎内潜り付近の少しの間だけで、尾根は再び自然林に覆われた普通の尾根に変わる。かなりお疲れの登山者2名を追い越した。弥勒寺は賑わっているが登山道は思ったよりも人は少ない。

・周囲の木の上を良く見るとあちこちに熊棚が見られた。このエリアなら熊はいて当然だが結構な数であった。熊棚を良く見る新潟の山に引けを取らない数で全てを写真に収めるのは面倒で最初の数枚だけ撮影した。

・雪が多い山では檜に似た葉を持つ常緑樹が良く見られるが、日本海側ではほとんどがネズコだ。迦葉山でも登山道付近に檜の葉を持つ木がいくつも見られたが、その種類はアスナロだった。細かく見ればネズコとアスナロでは葉の造りが違うのだが素人では見分けは難しい。でも葉の裏側を見れば簡単に区別できる。気孔帯と呼ばれる白い部分があるのがアスナロで無いのがネズコ。

・登り切った小ぶりの岩が重なったピークが迦葉山山頂だった。南側は伐採したのか僅かに展望があるが見える範囲は狭い。地形図では山頂に三角点があるはずなので周囲を探したが見当たらず。捜索範囲を広げて明らかに山頂より低い場所も探したら山頂から僅かに下った登山道脇に三角点を発見。三角点付近には目印は無く、目立たないので発見は厄介だ。三角点と山頂との高度差は2〜3mはありそうで、本当の迦葉山の標高は三角点よりも明らかに高い。

・帰りは山頂から南に延びる尾根に乗って駐車場へ直接下る予定だったが、尾根の入に当たる胎内潜岩にはちょうど人が入っていて、私が登山道を外れて歩くと丸見えだし、見ていなくても落ち葉を踏む音で分かってしまう。仕方がないのでもっと下から尾根に取り付くことにしたが、傾斜が緩んでからは読図が難しく、尾根に乗ったと思ったらミスルートで登山道のある尾根だったりした。

・結局、弥勒寺付近まで登山道を歩き、最後の最後で登山道を離れてチャボガヤ藪を横断して駐車場に続く谷へと下っていった。

・しかし駐車場には人がたくさんいて、そんな中で道が無い斜面から現れると熊だ!と騒ぎになりかねないので、駐車場から人がいなくなるタイミングを見計らってから谷を下った。

 

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